オートロータリースイッチ


プッシュスイッチ一個で多回路多接点のロータリースイッチを構成することができます。プッシュスイッチを押すことによってロータリースイッチの軸が回転します。目的の切り替え位置を表示したときにもう一度プッシュスイッチを押すとその位置で軸の回転が止まりその接点が接続されます。さらにもう一度スイッチを押すと初期状態に戻ります。
 実際にはプッシュスイッチでPICのプログラムを動作させ、PICに接続されたリレーを制御しています。PICとリレーの組み合わせにより回路数と接点数は使用するリレーとその種類、数により自由に設定することができます。
 機械式のロータリースイッチでは頭が痛くなるような複雑な回路の組み合わせの切り替えも楽に設定できます。ただしリレーの数が増えるという難点はあります。
 利点は操作部と切り替え部が離れている遠隔操作方式なので、パネルに大きなロータリースイッチを取り付ける場所がなくてもよいということです。液晶表示器やダイオード表示との組み合わせでスマートなパネル面に仕上げることが可能な利点もあります。
 MuP-FAX CUBE51の切り替えでは8回路5接点のスイッチを構成しています。MuP-FAX CUBE51の切り替えについては次項を参照してください。

  
ユニバーサル基板に組んだオートロータリースイッチ

 実際に回路を切り替えるリレーと、理れを制御するPICからなっている。リレーの数を増やすことと、プログラムの変更によって回路数と、接点数を自由に設定できる。
 基板から直接出ているシールド線はMuP-FAX基板の入出力部へ接続するためのもの。上のコネクタはキューブ型パソコンのフロントパネルのオーディオ入出力端子につながるコネクタを接続するもの。下のコネクタはマザーボードのオーディオ入出力部からのコネクタを接続する。右側のコネクタは、LCD表示器を接続するためもの。


スイッチの操作部と表示部

 CUB型パソコンの5インチベイに組み込んだMuP-FAXの正面パネルの左上にある緑色のプッシュスイッチがオートロータリースイッチの操作スイッチ。これ一個で様々な組み合わせの切り替えが可能になる。
 下段の3.5インチベイには、切り替え状態を表示する液晶表示器が組み込まれている。

 操作スイッチを押すとスイッチの自照ランプが点灯、LCDに表示されるモードが順に切り替わっていくので、目的のモードが表示されたところで操作スイッチをもう一度押すと、それが選択決定される。
 別のモードに切り替えるときは操作スイッチを押し、同様の操作を繰り返す。

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