第22回ファクシミリ・ミーティング
 
 第22回ファクシミリ・ミーティングは去る2月2日、東京千代田区神田の通運会館3Fの会議室で開催されました。午前10時10分からはファクシミリ・クラブ総会が行われ、その後10時40分からミーティングが行われました。また、前日1日には宿泊者を中心とした懇親会が行われました。


ミーティング出席者
JA1EJV JI1XBC JK1EWY JO1XBE
JS1LFB JH2EBI JR2VXR 

ミーティングの写真はこちら
 

 
総会
 
 ファクシミリ・クラブの現在の会員数72名に対して委任状が30通あり、会員の出席者数は8名で、ファクシミリ・クラブ規約に記載されている1/3を十分に上回っており、出席者数に関わりなく総会が成立しました。最終的な出席会員は8名です。
 
 
活動報告
 ハムフェア2002への出展、MuP-FAx WINDOWS版の改良、新しい一体型MuP-FAX、PIC利用のスペアナ風チューニングインジケーターの開発、月例ミーティングの開催、お知らせの発行、などが挙げられました。お知らせの発行が1回しかできなかったと報告されました。
 
会計報告
 会計のJS1LFBからファクシミリ・クラブ会計報告がなされました。会計報告については後日「お知らせ」に掲載して会員宛にお送りします。
 
責任者選出と会計
 全会一致でJK1EWYが選出され会計にはJS1LFBが指名されました。
 
活動計画
 ハムフェア2003への出展、MuP-FAXのキット頒布、様々なトランシーバーに対応するマイク/FAX切り替え回路基板の開発、小型ドットマトリクスLEDを用いたクロスパターン表示器の開発、PICによるアマチュア・ファクシミリ関連機器の開発、お知らせ発行の充実、月例ミーティングの継続、などが発表されました。
 

 
ミーティング
 
 
一体型MuP-FAX
 Jk1EWYから小型一体型MuP-FAXに付いての説明が行われました。

 手持ちの余ったPENTIUM4 2.4BGHzを生かすためソケット478に対応するマザーボードが使われたキューブ型PCのベアボーンキットを探し出しました。

    Shuttle製のマザーボードFS51を組み込んだ同社の「SS51」です。これは、ソケット478、FSB533MHzに対応するものです。185×200×300mmのきわめて小さいケースですが、機能はデスクトップ型に勝るものを持っています。オンボードでグラフィック機能、サウンド、LAN、をそなえています。さらにATA133、USB2.0が前面と背面に2ポートずつ計4ポート、IEEE1394が前面に2,背面に1、SPDIF INとSPDIF OUTが各1、などとなっており、ないのはRAIDくらいです。  これらの機能はともかく、ケースの構造がMuP-FAX基板を組み込むのに適しているのが何よりです。

    SS51Gのいいところは、前面のラインアウトジャックとマイクインのジャックにつながるケーブルは、先端のコネクターでマザーボードに接続されているのです。このコネクターをマザーボードから外して、MuP-FAX基板側に接続することによって前面パネルの入出力ジャックをMuP-FAXの入出力に流用できます。  マイクとFAXとの切り替え回路を考えなければ、ほかのどの部分にも手を加えずにMuP-FAX内蔵のパソコンを組み上げることができるのです。  また、他のパソコンFAXソフトでオーディオ入力端子を使用するものとMuP-FAXとの切り替えがこの部分をうまく利用するとスマートに処理できます。
 
万能型マイク/FAX切り替え器
万能型マイク/FAX切り替え器についてJS1LFB相原一晴氏から説明がありました。

 マイクFAX切り替え器を設計してもとかく特定の組み合わせに限定されてしまいます。そこで、考えられたのがどのメーカーのマイクコネクターの接続方式にも対応する、万能型FAXマイク切り替え器です。使用するマイクやトランシーバーに応じて、内部のジャンパーで設定を変更できるようになっています。3台までのトランシーバーを同時に接続してそれぞれを切り替えられるようにしてあります。

    今回はプリント基板を製作しました。コネクタも含めたすべてのパーツを基板上に搭載するので、基板を完成させれば、MuP-FAXと同様そのままでも使用可能になります。切り替えはにはリレーを用いており、動作の信頼性が高いものとなっています。
 
小型ドットマトリクスLEDを表示器を用いたチューニング・インジケーター
小型ドットマトリクスLEDを表示器を用いたチューニング・インジケーターとその基板についてJS1LFBから説明がありました。

  
 以前JO1XBEによって発表されたドットマトリクスLEDを用いたクロスパターン表示のチューニング・インジケーターの表示部に新しい基板が製作されました。これまでのLEDチューニング・インジケーターは回路部と表示部が同じ大きさの2枚の基板からできており、この2枚を2階建てに組み合わせて使用しました。

    組み込むケースも専用のものを各自工夫していました。今回は、マイク/FAX切り替え器やMuP-FAXなどのケースに組み込みやすいように、回路基板を横にし、表示部を立てられるようにしました。  小型のドットマトリクスLEDをコネクターを用いて回路基板に垂直に立てられるようにしてあります。   

  
PICによるスペアナ風デジタルチューニングインジケーター
 PICによるスペアナ風デジタルチューニングインジケーター基板についての説明がJK1EWY保戸塚から行われました。

 PIC 16F877を用いて、ドットマトリクスLEDの横軸方向の周波数を切り替え、縦軸の信号レベルをLEDレベルメーターのドライバーで駆動するものです。1350Hzから2450Hzまでの信号をスペクトル表示できるようにしてあります。

 PICによる回路とレベルメーターのドライブ回路までを1枚のスルーホール基板にまとめ、表示部には16×16ドットの小型マトリクスLEDを用いるようにしてあります。この表示部もコネクタを用いて本体の基板に直角に立てて取り付けられるようになるものです。
 
 
 

 


戻る